今月のメッセージ    2,,5,





「ミャンマーで一服」

 

地蔵盆が終って、二十六日から一週間、ミャンマーへ行って来ました。

「(社)アジア南太平洋友好協会アジアの友を支援するラック」という団体の事務局を手伝っている関係で、
スタディー・ツアーに参加したのです。

団長は河野太通老大師(妙心寺派管長、八十三歳)で幹事の浄土宗のお上人は八十歳という
特別お元気なお二方に関係者十三人がお供をしました。

今回はラプッタというところの僧院が運営する学校に教室一棟と発電機を寄贈したのでその贈呈式と視察に行ったのです。

雨期ということで、雨具を、それにデング熱を媒介するという蚊に刺されないようにと脅かされたので、
蚊取り線香とスプレーを用意して行きましたが、全く蚊やブヨなどがいなかったのには、拍子抜けしました。

大河を遡る十三時間の船旅と十二時間のバス移動中、視界いっぱいの緑豊かな水田と例年にない大水の影響で、
水の中に浸かっているような人々の素朴な生活ぶりを見ながらヤンゴンに戻り、帰国のタイ航空機に搭乗したときには、
まさにタイムマシーンに乗り込んで未来に向かって飛んでいるような感覚がしました。

河野会長は先生方や生徒たちに「皆さんは日本で起こった原発事故という結果を招くような誤った選択、
お釈迦様の教えに背くような道を選択しないで下さい」と挨拶されました。


ずっと和服を着て同行された茶道の先生がお抹茶を点てて、我々や先生方に振舞われた。
お濃茶のように一口ずつ回し飲みした後の、それぞれがなんとも言えない表情であった。

一服のお茶のもたらす和敬静寂の素晴らしさを改めて感じ、
茶道という日本文化の良さを改めて感じたことでした。