1,2,3,4,5、 

『 ラスト・サムライ』     2004年(平成16年)4月20日

本日、JR・新快速車中でのできごとです。
 斜め前にホストのような服装の若者が二人、乗ってきました。窓際の一人が靴を脱いだ靴下の足を高々と組んで、座席にまで背中をずりおろすと、くの字になって、ケータイを取り出し、メールを打ち始めました。
 前の中年の男性はムッとした様子でしたが、何も言いませんでした。そして次の駅で降りました。空いたその席にもう一人が移り、靴のまま前のシートに両足を投げ出しました。
 すると、窓際の目の吊り上がった方が、「靴ぐらい脱げよ」と、睨むのです。「ほほう」と思ってそれとなく見ていると、キムタク風の方は「ええやん」と言いながら、小さなローションの容器を取り出すと、ひとしきり振ってから掌に出し、両掌にのばすと、顔にすり込み始めました。
 さらに目を吊り上げた、ずりおち男は言いました。「俺のスーツが汚れるやないか!」
「パーフェクト!」。私は呟きました。
 そして神戸駅で降りるために席を立ち、彼らの横に立って、「彼のスーツが汚れるからではなくて、あんたの心が汚れるから、靴を降ろしなさい」と言うつもりでしたが、黙って降りました。
「パーフェクト!」
      (右の持蓮花の画像をクリックしてみてください。)





http://www.kobe-myousenji.jp

今月のメッセージ