冨士玄峰さま。
さわやかな晴天が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
佐々井上人は相変わらずお元気でした。
あの行動力には本当に頭が下がります。
ひとつひとつ、着実に、確実に、実現されています。
そしてより慈悲深い、慈愛に満ちたお顔になられたなと感じました。
より民衆の心に深く入り込まれたようです。
私が何よりもすごいと思うことは、仏教徒たちのお上人に対する、あの信頼です。
インドを旅すればするほど、インド人がどういった性質かがわかるようになり、
インド人を理解すればするほど、まさに奇跡なんだなあと思いました。
カースト制度のおかげでとても猜疑心が強く、人を大切にすることよりも、
どうしても自分を守ることを優先させてしまう・・・・・。
毎回、ナグプールに着いて仏教徒たちに触れるたびに、
「この人たち、本当にインド人???」と思ってしまいます。
礼儀正しくて、親切で、献身的で・・・・・。
仏教の教えってすごいな、とつくづく感じました。
そして仏教徒たちの上人に対するあの信頼感も・・・・
確かに、自分の命さえもかけて、インドで生きていらっしゃるのですから、
そんな存在は他にいないですよね。
そんな佐々井上人にお近づきになれただけで、とても幸せなことだと思います。
ご縁が続く限り、微力ですが、
お上人や仏教徒たちのお力になれたらな、と思っています。
また富士さまにもお会いしたいです。
お身体くれぐれもご自愛くださいませ。かしこ。
                                   5月25日 
      木下晶子